福祉?心理学科では、1年次に「心理学実験」で実験の進め方やデータのまとめ方などの基礎を学びます。その学びをもとに、2年次の「心理学応用実験」では、自分たちで実験を行い、実際のデータをもとに人の心の状態や行動について理解を深めています。
今回の授業では、「透明性錯覚(自分の緊張や感情は、思っている以上に相手に伝わっていると感じる現象)」をテーマに、自己紹介場面での緊張や他者からの見え方について実験を行いました。
学生たちは、話し手?聞き手の両方を体験しながら、視線や声の調子、身振り手振りなどを観察し、「自分が感じている緊張」と「相手に伝わる印象」の違いについて検討しました。今後の授業では、自分たちで収集したデータを分析し、「なぜそのような結果になったのか」を心理学的な視点から考察していきます。

このような授業を通して、学生たちは実験の進め方やデータ分析の方法だけでなく、結果をもとに論理的に考察する力も身につけていきます。こうした学びは、今後の卒業論文の執筆にもつながっていきます。
授業後には、「自分が感じていることと相手に伝わる印象には違いがあることに気づいた」、「聞き手の反応によって話しやすさや緊張感が変化することを実感した」など、多くの気づきや学びに関する感想が寄せられました。
以下に受講した学生の感想を紹介します。
- 今回の実験では、透明性錯覚というものについて実際に体験しながら理解を深めることができた。まだ結果は分からないが、自分では感情や緊張が相手に伝わっていると感じる場面が多いため、予想と実際の結果が一致するのか興味を持った。実験結果を通して、自分の認識と他者からの見え方の違いについて考えていきたい。
- 透明性錯覚というものがあるということを初めて知りました。このようなことを実際に経験したことがあるので、この状態に名前がついているということを知れて面白かったです。
- 自分が話者となって自己紹介をする時はかなり緊張した。2分間がとても長いように感じた。少しでも反応が返ってくると話しやすくなった。
- 話者が緊張しているのか、ただ話すことがないだけなのか、そもそも面倒だと思っているのか、区別することが難しいと思った。自分は、話すことがめちゃくちゃになったり、身体に熱を感じたりした。また、聞き手が相槌を打ってくれた時は、安心して話せる心の余裕が少しできた。
- 体の動きが多かったり、目線が合わなかったり、同じ人をずっと見ていたり、話し方だけじゃなくて動きでも緊張が伝わってきた。あとから考えると自分も身振り手振りが多かったように思った。
担当:福祉?心理学科 小川







