言葉を獲得する以前に行ったコミュニケーション経験を明確に記憶していることは多くないと思いますが、この日は、言葉を十分に使えなかった幼少期に経験したであろうやりとりを実際に体験してもらいました。
子どもが初めて有意味語を話し始めるのは1歳前後になってからです。言葉を話し始める以前、乳幼児は声や表情、身振りなど言葉以外の手段で周囲の人とやりとりをします。確かに言葉はコミュニケーションを行う上で便利なものです。しかし、それが使えないとどうなるか……?
この日は複数の活動を行いましたが、まずは言葉を使わずに自分の意思を伝える体験をしてもらいました。これは、言葉がまだ十分に使えない時期の子どもが、大人に何かを伝えようとしている場面を追体験するための活動です。後で感想を聞いてみると、身振り手振りを頑張ったのに、簡単なことでも正確に伝えられないことのもどかしさを語ってくれました。言葉で意思を伝えることができない時、子どもがどんな気持ちを味わっているのか活動を通じて感じ取ることができたのではないでしょうか。改めて、言葉の便利さに気づいたり、まだうまく話すことができない時期の子どもが保育者に何かを伝えようとする際の苦労が想像できたのではないかと思います。
(文責:妹尾)











