「教育とICT活用」の授業は、小学校免許取得のための必修授業です。
様々な学びの後で、学生が実際にICT活用をした授業を考え、実践しました。その様子です。
音楽の鑑賞の授業
4年生グリーグ作曲「山の魔王の宮殿にて」
デジタル黒板を使用し、曲名を児童には伏せ、「この音楽ではお城が出てきます。皆さんが想像するお城はどのようなお城でしょうか」
授業は3人のティーム?ティーチングで行いました。
さらに、選んだお城の写真の背景に、曲を聴いてどのようなイラストが合うのかCanvaのアプリを使って、曲の情景に合うイラストをそれぞれが選択して貼り付けていきます。
曲を聴いて、絵で感じたことを表現する活動はありますが、多様にあるイラストから選択するのは、絵を描くことが苦手な児童にとっても良い方法だと思いました。
理科4年「雨水のゆくえ」の授業
まず、予想を立てます。その予想を、タブレット端末に記入します。
水のしみこみ方は土と砂で違いがあるかを確認するために、土と砂に水を流し、その様子を動画にとって、水のしみこみ方の速さの確認をしています。
学生の振り返り
- <学生K>動画撮影を行うことの目的としては、実験終了後も繰り返し動 画を見ることによって結果を分析?解釈する力を身に付ける、ということをねらいとして考 えていた。だが、実践してみると、目の前で行っている実験に夢中になっている人が多く、 児童役からは動画を撮影しなくても良いのではないか、という意見を頂いた。教師が有効的 な活用方法であると考えていても、実際に実践してみると使いにくさなどが出てくると分 かったため、どのような方法でどのように活用すれば良いのか、理科に限らず他教科におい ても検討を重ね、柔軟に対応していきたいと考える。
- <学生W>私は、今回体育科(走り高跳び)の模擬授業を行った。動画の撮影に関しては、私が担当した「空中姿勢チーム」では、互いに動画を撮り合って、アドバイスをし合い、効率的に練習を進めることが出来ていたと感じる。ただ、動画を撮ることに集中しすぎてしまい、最も重要な「跳ぶ」ことを多く行うという点に関しては十分な時間を取ることが出来ていなかったと感じる。実際に私は、先日行った実習の中でも体育科の研究授業で動画を撮り合う活動を取り入れたが、その際にも児童が動画を撮ることだけに集中してしまっている場面が多く見られた。動画の撮影はあくまでも課題解決のための手段であり、最も重要なことは回数をより多くこなすことであると考えるため、その点においてもっと的確な指示や時間の設定が必要であったと感じる。
- <学生K>本授業を受ける中で、ICTの活用を目的とするのでは なく、あくまで学びを深めるための手段であるということが理解できた。 その中でも特に、学びを蓄積するための手段として ICT を活用するということが印象に残っている。
学生は授業実践や児童役として参加することで、様々なことを考えることができています。