2025.01.01大学からのお知らせ

学長より新年のご挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は本学の教育活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

併せて、一年前の能登半島地震の犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、大切な家族、友人、家などを失って大きな悲しみの中で新しい年を迎えられた方々に、必要な支援と復興への希望が一日も早く与えられますようにお祈り申し上げます。

さて、被爆80周年にあたる今年、原爆の惨禍をくぐり抜けながらやっとの思いで生き延びた本学園は創立90周年を迎えます。昨年、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞されたことは、核兵器廃絶による世界平和を目指して戦う世界中の人々に、大きな喜びと希望をもたらしました。12月10日、オスロにてノーベル平和賞受賞式で演説に立った日本被団協代表の田中煕巳てるみさん(92)は、核兵器廃絶に向けての運動を託すべき世界の次世代に向かってこう呼びかけられました。

「核兵器は人類と共存できない、共存させてはならないという信念が根付き、自国の政治の核政策を変えさせる力になるように願っています。」

学園90年の歩みの中で頂いた神の恵みと卒業生?恩人方のご協力とご支援に感謝しつつ、「核兵器のない世界を実現するための道筋と、世界の平和を達成するための方法を見出す使命」(2024.11.25長崎県キリスト教系4大学共同声明)を果たす大学として、一層努めてまいりたいと存じます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年元旦
長崎純心大学長 坂本久美子