小学校教員免許授業の必修科目「教育とICT活用」の授業に、長崎市立小榊小学校の研究主任と副主任の先生に来ていただきました。
小榊小学校は、令和5年度?6年度、文部科学省と長崎市の指定を受け、西泊中学校とともに「リーディングDXスクール」の研究をされておられるICT活用の研究校です。
「教育とICT活用」は、今年度開講された3年生対象の科目です。受講生は教育実習に行った直後の学生も多く、積極的且つ真剣に授業に参加していました。また、興味のある4年生も自主的に参加しました。
俳句作りとデザイン
Canva と言うアプリを使います。二人組で、俳句を作り、俳句が出来たら、その画面にデザインを付け加えます。お題は「秋」。
学生も夢中になり、「やめましょう」が聞こえていません。そこで、活動をやめない児童にどうやめさせるのか電子黒板を使った技も伺いました。
児童の気持ちも分かりますし、どうやったら、スムーズに教師の話を聞くようになるか分かりました。
作品について、コメントを入れていきます。コメントの入れ方について、レクチャーいただきました。
各県の特色や特産を調べる
次は、グループ作成です。各地方に分かれ、各県の特色や特産などを調べ、書き込んでいきます。
夢中になって作成しています。
授業後に質問の行列ができました。良い学びが出来たのでしょうね。
学生の感想
- 学生A:講義の中で、児童や教師が使うどのアプリケーションでも、良い点と課題点があるということが印象的でした。そのため、教師はアプリケーションの活用方法や課題点を理解した上で、その授業や場面、児童の発達段階に合わせて取捨選択しなければならないのだと考えました。
- 学生B:講話を受ける前は、ICTを活用した授業を考えようとしても、ICTを使用することが目的になってしまったり、ICTを使用しなくてもできたりするような内容になってしまったので、難しく感じることがありました。しかし、今回の講話を通して、子どもたちに質の高い授業を行うためのICTの使用方法を学ぶことができました。教員になったら実際に実践してみたいなと思う事が多くあったので、活かす事ができるよう、もっと知識を身につけたいと思います。
- 学生C:授業においては、学びの蓄積として活用されていることを学んだ。毎時間学習したことを記録したり、振り返りを記録したりしておくことで、自分がどのように成長してきたのかをわかりやすく見ることができると感じた。また、共有する機能を用いて他者がどのような考えを持っているのかを知ることができ、考えを深めると同時に広げることができると思った。
- 学生D:特に印象に残ったことは、学級ごとのホームページです。時間割や個人の勉強に使うリンクなど様々な情報をホームページの中で提供していました。タブレットの内容は、児童だけではなく保護者の方も見ることができるため全ての家庭に共通して情報を提供することができます。このことから、保護者の方も新しい情報を知ることができ、インフルエンザなど長期の休みが必要な児童が連絡帳を書くことができない場合も保護者が安心して学校の様子を知ることができると考えました。
- 学生E:ICT担当の教員やサポートスタッフがいると、技術的な問題にも迅速に対応でき、授業が円滑に進むと改めて実感し、自分から積極的に分からないことを尋ねたり、実際に使ってみたりして、活用の幅を広げていきたいなと思いました。
他にも、適度な使用とバランスの保持が求められると学び、ICTの活用が目的化してしまうと、逆に学びが浅くなることもあると思い、ICTはあくまで学びを深めるための手段として使い、児童同士の対話や実体験を交えた学習とのバランスを取ることが大切だということを学ぶことができました。