2024年10月21日、三菱重工業株式会社で心理職として働いている川口知子先生(公認心理師?臨床心理士)が、大学院1年生を対象に「産業領域で心理職として働くにあたり期待されていること」というテーマで講義をしてくださいました。
川口先生は、長崎県でも数少ない産業領域のカウンセラーであり、また、本学の学部と院の卒業生でもあります。今回も、講義前に院生たちに事前アンケートを実施してくださり、院生たちの興味関心にあわせて現場での貴重なお話をしてくださいました。
院生たちは生き生きと語る先輩の話に熱心に耳を傾け、産業領域の心理職のやりがいと魅力を実感したようでした。
院生たちの感想
- 産業組織領域における要支援者への支援では、復職支援で復職基準を設けたり、慣らし勤務を取り入れたりするなど、スモールステップの視点で手厚い支援が行われていることが印象的でした。このことから、心理職は要支援者やその関係者に長期的な視点で関わることが大切だと改めて気づくことができました。M
- 会社側として行う支援からは他領域と異なる困難さを感じました。大人数に対して、仕事の状況や年代などのカテゴリーごとにそれぞれに適した心理教育を実施する産業領域では、「心」だけでなく年代に応じて健康やキャリアの側面など幅広く捉える必要があると考えました。A
- 川口先生のお話を聞きし、産業領域の心理職の働きのイメージを具体的にすることができました。教科書から得ることができる知識以外に、現場で活躍されているからこその知見を得ることができたと感じました。また、参考になる文献のご紹介もいただいたため、ぜひ読みたいと思いました。W