本学基幹科目である「地域包括支援実習」の一環である、「第12回長崎地域医療セミナーin GOTO」が2024年8月18日(日)から20日(火)までの3日間行われました。
当初は3日間五島市での実習を予定していましたが、悪天候が予測されたため、2日間は五島で、最終日は長崎大学医学部にて実習を行いました。
1日目は、講義や事例検討、2日目は、五島市の各地でフィールドワーク、3日目は、講義、フィールドワークと事例検討の発表が行われました。3日目には本学学長坂本久美子先生も会場に足を運んでくださり、学生達にこの学びが将来に繋がる第一歩であることを伝えていただきました。
講義
講義では、五島や長崎市で勤務されている医師、看護師、社会福祉士等の6名の専門職の方々に、資源が偏在しているような状況であっても、クライエントが住み慣れた地で最期まで安心して過ごせるよう、患者さん、ご家族の意向を大切にした支援を行っていることが共通して、話されました。
また、各事業所の多職種同士がクライエントの情報を共有し、連携をとれるように、医療介護専用コミュニケーションツール(MCS)を活用していたり、病院を受診することが困難な地域に住んでいる方のためにモバイルカーで遠隔診療をしていたりと様々なニーズに対してAIやIoTを積極的に活用しつつ対応をされていることがわかりました。
五島でのフィールドワーク
フィールドワークでは、実際に五島の地域を歩き、施設や病院を見学し、地域住民と話したりして、楽しみながら、地域の強みや課題を具体的に考えていきました。
事例検討
事例検討では、医学部生と福祉系の学生たちが、医療や福祉?心理の側面から意見を出しあい、クライエントの強みや課題、ニーズを考え、それらを踏まえて支援や治療のプランを考えていきました。学生たちは、互いの考えを伝えあうことで、医療や福祉?心理の視点の違いや共通性を感じているようでした。
学生の感想
- 同じ大学の学生だけでなく長大の学生と楽しく交流することができ、それがグループワークでも上手く生かすことができていた。また、普段は聞けない医療面の見解を知ることができたことで今までになかった考えが思いついたり、新たな発見があった。(福祉?心理学科1年)
- 今回の3日間で医療を専門的にする人に福祉がどれだけ必要としてもらえているかを知ることができたことで、今学んでいることに誇りを持つことができた。また、これからの学びを進んで行いたいと思った。(福祉?心理学科1年)
- 五島ならではのサービスや事業について講義を通して学ぶことができ、また実際のフィールドワークで五島の地に触れ合うことが出来たので症例検討でもより深く考えることができた。地域医療にとって多職種が連携していくことが住民にとって大切なことであると感じた。(地域包括支援学科2年)
- この3日間で五島に行くことができてとてもよかったと思う。現地でしか味わうことのできない五島の暖かい空気感や、おいしい料理に海、実際に医療や福祉を行っている現場など、どれもとても勉強になった。医学部生とも仲良くなることができ充実して実りのある3日間だった。これからの学びにも生かしていきたい。(地域包括支援学科3年)