7月17日(水)の「ソーシャルワーク実習指導Ⅱ」にて、ながさきワークビレッジの鈴木清人先生に講師としてお越しいただき、夏季休暇中に実習(ソーシャルワーク実習Ⅱ)を予定している実習生(3年生)に向けて、施設における社会福祉士の業務内容や、良好な対人関係を構築する技術、実習中の心得、スーパービジョンについてお話をしていただきました。
鈴木先生からは、利用者や職員の方々と良好な対人関係を築くことはソーシャルワークの支援を行う上で欠かせないスキルであるため、実習中には表情、態度、礼儀に留意する必要性が話されました。
また、学生達が実習中に気を付けるべきポイントや実習中のスーパービジョンの機能についても詳しく説明がありました。
学生達はメモを取り、熱心に聞いていました。質問の時間の際、学生達のさまざまな質問に対して鈴木先生は親身に話を聞いてくださり、実習の励みになりました。
学生の感想
- 良好な対人関係を構築する技術の話が印象に残りました。鈴木先生のお話に『人に合わせて積極性を変える』とありました。施設には声をかけられたい人もいれば、そうでない人もいるので、見極める観察力が必要になることを学びました。
障害についての話も印象に残り、それぞれの方が個性があって誰にでもあるストレングスも持っていることや数値だけで判断してはいけないことを学びました。この誰もが持っているストレングスを見つけて支援していくのが、社会福祉士の役割の一つだと思います。 - 実習は、利用者との関わりだけでなく、その施設での社会福祉士としての役割や業務についての学びもあるため、職員との連携で欠かすことのできない『報告?連絡?相談』や(障害)特性の理解、専門用語等の事前学習の大切さを知ることができました。
そして、実習の際に受けるスーパービジョンにどのような機能があるのかを学ぶことができ、とても助かりました。実習中に感じた不安や疑問について一緒に確認し、理解していく、支えとなる時間だと改めて感じました。本日、学んだことを胸に1カ月ほどの実習に取り組む安心感を抱きました。 - 夏期のソーシャルワーク実習では、私と利用者の方との信頼関係を構築させるだけでなく、職員の方とも信頼関係を構築できるように頑張ろうと思います。信頼関係を築くためには、当たり前のことではありますが、挨拶をする、報?連?相をする、自分の話ばかりをするのではなく、傾聴?受容を心がけるなどを継続して行うことが大切だと思いました。
ソーシャルワークに関する知識や技術というのは、座学でしか学んだことがなく、実践の経験がないに等しく、現場の職員の方々のように臨機応変はできませんが、挨拶をしたり、相手に不安を与えないように笑顔で接したりなどカバーできるようなことはできるため、夏期のソーシャルワーク実習では意識して行いたいと思います。 - 今回の講話を聴いて、対象者に合わせて関わり方や積極性の度合いを変えるということ、そして『背後』は相手に不安を感じさせるという『怖い空間』であるため、話しかける際は、横や正面からということ等、実践場面で実行することができるポイントが多々あり、生かしていこうと思いました。
また、利用者だけでなく、職員の方々との信頼関係を形成することができるようにコミュニケーションを意識しようと感じました。