長崎市川平町フィールドワーク(2024/4/24)
2024年4月24日(水)に地域包括支援学科の科目「ソーシャルワーク演習Ⅳ」の一環として、3年生と4年生の受講生は大学近隣の地域である川平町でフィールドワークを実施しました。
フィールドワークでは、学生たちが川平町にアウトリーチし、地域住民の方々にもインタビューを行いながら、地域の強みや生活について直接お話を聞くことができました。
学生の声
- 普段は通学時にバスの中から川平町の表通りの風景しか見ていなかったが、実際に川平町を歩きながらフィールドワークをすることを通して、裏通りには急な坂や階段が多いことや、一軒家が立ち並んでいるといったような初めて気づくことがたくさんあり、それらを知るとても良い機会になった。
また、住民に向けての看板や小さなポストがあることなど、ゆっくりと歩かなければ気づかないような発見も多かった。地域の良い点、課題点を整理し、どのようにすれば、高齢者や障がい者、子ども等が安心して暮らすことのできるより良い地域になるかについて考えていくことが大切であると感じた。 - 地域住民の方にお話を伺う機会があり、自宅前に急な階段があるため、送迎では職員の方による移動の支援が必要である実態を知った。他にも、ご高齢の方が多く以前と比べて自治会に入っている方も減っているという地域住民の生の声を聞いた。
今回、フィールドワークとして自分の目で見て、歩いてみること、話を聞いてみることでアウトリーチをして働きかけることの重要さを感じた。これこそが、社会福祉士に求められることのひとつなのだと実感した。 - 以前純心大学で開催された川平町における地域のワークショップに参加させていただいたことがあります。川平の地域住民の皆さんが本当に地域をより良くしたいという思いで地域の良い所や課題となっている部分について意見交換をされているという印象を感じていました。その時は私自身参考にして頂けるような提言はできませんでしたが、今回実際に自分の足で歩いて普段の1本の道を逸れて坂を登り階段を上って、そこで見た景色や土地というのは多くの気づきがあり楽しかったです。
川平町自治会長による講義(2024/5/22)
5月22日(水)には、川平町自治会長の松本幸一様を迎え、「地域を共に支え共に生きるということ」というテーマで講義が行われました。
松本先生による講義を通じて、川平町の人口特性や世帯状況、自治会の主な活動について理解を深めるとともに、地域の人々のつながりを築くことで、将来も安心して住み続けられるコミュニティをどう作っていくかについても考える機会となりました。
学生の声
- 川平町自治会長の方の講義を通して、私は地域住民が一体となって共に支えていくことがより良い地域の活性化につなげていく上でとても大切であるということを学びました。フィールドワークで川平町を歩いた際に、急な坂道や、階段が多いことから、高齢者や車いす利用者には課題点であると感じましたが、講義の中でも、川平町は町並みのほとんどが斜面地であり、移動手段の難しさが課題点であると示されていました。
さらに、自治会内に病院や商店、銀行や介護施設などの公共施設が不足しているという課題点もあるということを知り、地域住民が安心して住み続けることができる町になるためには、地域住民と協同しながら解決策を考えていくことが大切であると感じました。この講義から、自分の住んでいる地域に関心を持つことの大切さを学びました。ここで学んだことを今後の授業で、川平町の地域アセスメントに活かしていきたいと思います。 - 講義を通して学んだことは、高齢化が進んで、周りから見ると不便かもしれないが居住者の方たちにはその場所に愛着があり、自分が暮らしている場所で生活をしたいと考えていることを学びました。
また、自治会で住民の方々が集まる場を提供していると話されていたため住民同士のつながりや住民の方々の防災の意識についても学ぶ機会となりました。 - フィールドワークで確認した防災マップや避難場所、公民館などと繋げて講話を聴くことができた。自治会は地域の活性化のためにさまざまな講座や餅つきなどのイベントを行っていると知った。高齢者が多い中であっても地域住民同士の交流の場は必要であると理解できた。孤独死や突然死の防止や早期発見ができるような地域を目指すことが重要だと思った。
また、認知症や一人暮らしの高齢者を周りの住民が気遣い協力することも活性化につながっていくのだろうと学んだ。
松本自治会長様をはじめ、川平町の地域住民の皆様、お話をお聞かせいただきありがとうございました。