2024.01.30地域包括支援学科

学生によるオレンジリボン運動(2023/11/11)

地域包括支援学科では、毎年「児童虐待防止推進月間」の11月に「学生によるオレンジリボン運動」に参加しています。今年は11月11日(土)に1年生が長崎市浜町アーケードと鉄橋で活動を行いました。

活動について

「オレンジリボン運動」は、子ども虐待防止のシンボルとして、オレンジリボンを広めることで子どもの虐待をなくすことを呼びかける市民活動です。オレンジの色は、里親家庭で育った子どもたちが「子どもたちの明るい未来を示す色」として選び、その胸の中に、オレンジフルーツのような明るさと暖かさを感じたいという思いがあったのではないかといわれています。(認定特定非営利活動法人児童虐待防止全国ネットワークHP より)

この活動は認定特定非営利法人児童虐待防止全国ネットワークが、一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟を通して、毎年実施しているものです。本学は長崎県福祉保健部こども政策局こども家庭課のご協力のもとに活動を実施しています。

事前学習?オレンジリボンの作成

当日の活動に向けて学生たちは、10月にこども家庭課職員と児童養護施設職員の方々より、県内の児童虐待の現状、社会的養護の状況について講話いただき、事前学習に取り組みました。また、街頭で配布するためのオレンジリボンを皆で作成しました。

活動当日

このような学習の過程を経て、当日は、アーケードに児童虐待に関するポスターを掲示するとともに、長崎県こども家庭課の職員の方々と一緒に、自分たちで作成したオレンジリボンや児童相談所全国共通ダイヤル(189=イチハヤク)が明記されたポケットティッシュやチラシを市民の皆さまに配布し、普及啓発活動に取り組みました。

活動当日は、長崎がんばらんば隊の“がんばくん”“らんばちゃん”も応援に来てくれ、一緒に活動しました。

呼びかけに足を止めて頂いた市民の皆さま、ありがとうございました。

(オレンジリボン運動担当 大杉?松永?岡田)

オレンジリボンに参加した学生の感想

  • 長崎県内でも実際に虐待は起こっているという事実から目を背けてはならないと思う。街頭に立って活動するまでに、私自身も学びそして知識を得ることが出来た。高齢者、障害者、児童など福祉について幅広く学んでいる私たち学生が行動を起こし、様々な活動を広めていきたいと考えた。また実際にオレンジリボン活動以外にどのような活動があるのか私自身、調べてみたい。
  • 実際に活動に参加してみて、直接どういう活動なのか聞いてくれる人もいて嬉しかった。一方、チラシを受け取ってくれる方は、若者よりも高齢者の方が多く、若者にももっと児童虐待の実態を知ってもらうためにどうすればよいか考えるべきだと思った。親子連れの家庭にも、何組かチラシを配ることができて、悩んでいたら相談できるサポートがあることを知ってもらえたと思った。私たちがこの活動をすることで、初めてこの活動を知った人も増えたと思うと、参加して本当に良かったと思ったし、社会貢献できたことがとても嬉しかった。オレンジリボン活動はまだ全国的にも知られていないことだと、この活動を通して痛感したので、テレビやSNSなどたくさんの人が見る手段で多くの人に知ってもらい、一人一人ができることは何か考える必要がある。今回の活動で終わりにせず今後もオレンジリボン活動を継続していき、児童虐待に対する知識も増やして学びを深めたい。
  • 今回、オレンジリボン活動に参加して児童虐待防止推進月間があることを初めて知った。また、街中で呼びかける運動にも初めて参加した。この活動に参加して気づいたことは、通行人が意外と関心を持ってくれていることだ。どのような活動をしているのかということを多くの人に尋ねられ、興味を持ってくれていると思った。
  • こどもへの虐待は年々増加傾向にあるため虐待が起きない社会が築けているわけではないと感じる。最近では心理的虐待が虐待の半数を占めているためこのような虐待が起こっている社会的な結びつきや家族への自治体からのサポートなどについてもっと詳しく調べていこうと思った。虐待をなくしていくためにはもっと多くの人たちに今の虐待の現状について知ってもらい、地域や市町村が協力し合ってよりよい社会にしていくことが必要だと思った。
  • オレンジリボンを班の皆と作成した時から、子どもの虐待が無くなることを願って取り組んだ。活動当日も同じように願って、通行人に願いが届くように、声を出してティッシやオレンジリボン、パンフレットを配布した。受け取ってもらう際も、「児童虐待防止にご協力お願いします」と声をかけて、私たちの思いが伝わるように声をかけた。最初は簡単には受け取ってもらえなかったが、自分から積極的に近づいていくことで受け取ってもらえる回数が増えた。このことから、児童虐待防止に限らず、何事も積極的に行動することの大切さを改めて感じた。オレンジリボンの活動は直接的に虐待を無くすことができるというわけではないが、この活動を行うことで少しでも児童虐待の防止に繋がればいいと思う。現状ではまだまだ児童虐待はなくなっていないので、一日でも早く子どもの虐待がない社会を実現できるように、今回の活動が終わった後も、虐待について調べたり、寄付したり、自分にできる活動を行っていきたいと思う。