地域包括支援実習の一環として「第10回長崎地域医療セミナー」が8月21日~23日に開催され、本学からは地域包括支援学科の4年生1人、3年生9人、2年生4人、1年生4人と足立耕平センター長他3名の計22人が参加しました。
今回は、1日のみ五島市現地でのフィールドワークを実施することができました。その他は、2日間に渡り長崎大学医学部坂本キャンパスでグループワークと講義がありました。なお、フィールドワークは本学と長崎大学医学部とで五島セミナーが共催されてから、初めての実施になります。
五島市各地域でのフィールドワーク
セミナー2日目は長崎大学医学部生と本学学生の混合班になって、五島市の各地域(福江?富江?玉之浦?三井楽?奈留?久賀?山内)でフィールドワークを行いました。
フィールドワークでは、各地域の医療施設、福祉施設、子どもに関する施設、食べ物等を探すというミッションに沿って、学生達は地域を巡り、楽しみながら各地域の魅力と課題を把握していきました。五島の海、山など自然にも癒されつつ、時おり、学生達は地域住民の方々とも談笑しながら、地域の良さや地域で暮らす人々の生活を学べる機会を得ました。奈留ではドローンを活用した医療品の配送事業を見学させていただくこともできました。医療施設?福祉施設では、学生達が目指している専門職の活躍を目にし、今後の学習のモチベーションに繋がりました。
最後は、野口市長に表敬訪問をさせていただき、五島セミナーの学びを学生達が発表したり、市長からも激励の挨拶をいただきました。
講義とグループワーク
セミナー1日目と3日目は長崎大学坂本キャンパスで講義やグループワークを行いました。五島市や小値賀町で勤務されている医師の先生方による講義と急性期病院や地域包括支援センターで勤務されている社会福祉士の先生方による講義がありました。
医師の先生方からは五島市の生活と疾患の関係性について教えていただいたり、福祉に関する制度の理解と地域住民の生活背景にも目を向けることは診察業務においても重要であることを教えていただきました。
また、社会福祉士の先生方からは地域住民の見守り支援の実際や、日頃の相談支援を踏まえて、本人の生活背景に目を向けたり、ニーズの根拠を意識しながら支援に当たる重要性をレクチャーされました。
その他、8月29日(月)に本学学生のみ地域包括支援実習の学内実習を行い、五島市地域づくり協働班の方々にも午前講義をいただき、協働のまちづくりの実際を教えていただきました。その後、多職種連携を進めるために私達ができること等のテーマに沿って、五島セミナーを振り返りました。
なお、本プログラムは、長崎大学医学部生及び本学学生6名の学生実行委員会が何度もミーティングをして作りあげてきました。おかげさまで、医療?保健?福祉?心理の多職種連携を学べる充実したセミナーとなりました。学生実行委員会の皆様、ありがとうございました。