地域包括支援学科では2018年度より「福祉」と「心理学」を同時に学ぶことができるようになっています。2022年3月に、この新体制となってはじめての卒業生を送り出すことができました。
地域包括支援学科では、「社会福祉士」と「公認心理師」の2つの国家資格の取得を同時に目指せることが特徴のひとつです。今年の卒業生の中にも、2月の社会福祉士の国家試験に合格し、かつこの4月より本学の大学院に進学して、公認心理師の取得を目指している学生が2名います。
二人に地域包括支援科での学びと今後の意気込みについて語ってもらいました。
学生の声
福祉分野、心理分野の両者を学ぶことができた地域包括支援学科での4年間は非常に充実した日々を過ごすことができました。複合的な課題を抱えている現代では、多職種連携や地域共生社会実現のため、職種の領域を超えた幅広い知識や考え方が必要不可欠であると共に、要支援者に対する生物心理社会モデルのような包括的アプローチを行なえる人材が必要になってくると感じています。地域包括支援学科での両分野の学びによって、共通の知識の整理や他領域との相違、両者を学ぶことの意義など、柔軟かつ多角的な視野を身につけることができました。
また、両資格を取得することで自分自身への強み、自信、キャリアアップにつながることができると感じています。大学で取得した社会福祉士の学びを活かしながら、これからの大学院での2年間は、公認心理師取得を目標に勉学に励み、感謝を忘れず、日々自己研鑽を積んでいきたいです。
長崎純心大学大学院人間文化研究科臨床心理学分野1年
清原千聖
心理学と福祉を同時に学んだことで、福祉に関する制度や政策、サービスだけでなく、クライエントを理解するための大切な姿勢や、多職種連携の重要性などについても学ぶことができました。また、高齢者施設での実習を通して、人を支援することの難しさや、楽しさや喜びを感じ、将来は対人援助職として働きたいという思いが強くなりました。
今日の日本では、少子高齢化やヤングケアラーなどの、様々な要因が複雑に絡み合った複合的課題が増加し、深刻化しています。将来は社会福祉士と公認心理師の資格を活かし、様々な支援を必要とする人々に貢献できる援助者になりたいと考えています。大学院では、講義や実習を通して、心理職の専門性を学び、精神的健康についての研究を深めたいと考えています。
長崎純心大学大学院人間文化研究科臨床心理学分野1年
小西優香子
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