真夏の東京オリンピック、パラリンピックが終わり、勉学に打ち込む後期が始まりました。
最初の2週間は新型コロナウイルス感染症対策として、履修年次に分けた隔週の授業実施となりました。それは、対面して学生の皆さんの心身の健康を確認し、その後の遠隔授業について説明し、準備する期間でもありました。先生方も相当な時間をかけてオンライン授業の準備をしてくださり、いよいよ今日、8日からは遠隔授業期間が始まりました。
一方、長崎県の新型コロナウイルス感染症の感染段階は、幸いなことに10月5日、「ステージ1」に引き下げられました。しかし、他県への移動や飲食の場における感染防止に努めるよう勧められています。気をゆるめないで、感染を防ぐ対策―マスク着用、手洗い、3蜜回避―を続けましょう。また、長崎県の全人口に占めるワクチン接種2回目が済んだ割合は66.60%と発表されていますが、本学の学生、教職員の中でワクチン接種の2回目が済んだ人は9月の時点で7割強でした。この数字は同時に3割弱の人がまだ接種を受けていないことを意味しています。自分の命をまもることが、大切な人の命をまもることになり、地域と社会をまもることになります。感染してもワクチン接種で重症化を防げるので、今のうちに接種を受けるよう専門家は呼びかけています。
オンライン型教育はポストコロナの時を迎えても進化を続けるでしょう。しかし、大学は、本来、人との交流で培われる人間的成長、学問によって深められる知恵、自然や生活行動で磨かれる豊かな感性を追求する「場」であることは変わらないでしょう。そのキャンパスに不安なく通える新型コロナウイルス感染症の終息宣言まで、励ましあい、感謝して毎日を過ごしていただきたいと願っています。
2021年10月8日
学長 片岡 瑠美子