長崎純心大学モンテッソーリ教員養成コース3年生が臨んだモンテッソーリ提供法総まとめは、4年生の8月に実施されるモンテッソーリ教員免許を取得するための資格試験に向けて行われる実践練習です。
これまでの特別演習とは違い、毎回1時間の筆記試験と約6時間の実践が4日間行われ、1年生から3年生までに学んできた「日常生活の練習」「感覚教育」「数教育」「言語教育」の提供法を見直し、これまで以上に子どもを意識した提供を学ぶ場となりました。
子どもにとっての分かりやすさ、やりやすさを追求し、提供や声掛けにおけるタイミングやテンポ、教具を置く位置など細かい配慮について具体的に確認していきました。1人1人に丁寧な指導者のアドバイスがあり、1つ1つの提供の意味や子どもにとっての分かりやすい提供のあり方、注意すべきこと、努力すべきことなど、自分の提供の仕方や練習のあり方を見直す機会となりました。
学生の感想
今回の総まとめは、モンテッソーリ教育を改めて見つめ直し、より理解する機会となった。大学1年生からこのコースに入り、マリア?モンテッソーリの思いや教具について多くのことを知り、学んできたが、今回総まとめを通して子どもたちのために作られた教育であることを改めて意識することができた。例え教具や提供法が分かっていたとしても、提供のやり方一つで子どもへの伝わり方や意義する内容が異なってくるため、一つひとつの提供法を丁寧に学ぶということの重要性を実感した。子どもが初めて出会う環境に抱く興味深さを失わせないような提供ができる教師になれるよう、これからも練習で気を付けて行っていきたい。(西山 由里子)
総まとめでは、自分がくじを引いたものを先生役となって提供しなければならず、総練習以上にとても緊張した。各領域で配慮点が異なり、それを踏まえた上で練習することの大切さを感じた。中でも、声掛けが難しかった。子どもが今どこまでできるのか考えながら、その子どもに必要な声掛けのみ行って提供していくことが今の私には足りず、今後の課題であると強く思った。提供方法は頭に入っていることがわかったため、今後は子どもが隣にいると思って練習していこうと思う。長かったようで短かった4日間はとても充実しており、仲間と支え合いながら共に成長できた4日間だった。(牧野 桃華)
総まとめでは、提供法を見直すだけでなく、子どもに対しての分かりやすさ、やりやすさをより意識して行うことができた。大学では提供法を丁寧に教えていただけるので、次は実践することを考えて練習をより良い内容で行いたいと思う。(山本 芽依)
今回の総まとめにおいて、自分の癖や課題に気付くとともに、沢山の学びがあった。提供する中で、前回の総練習の時に指摘された点の改善ができておらず、再度指摘をうけ、自信がない提供に関してはおどおどして上手くいかず、日々の練習の大切さ、1人ではなくみんなと練習し、正しい提供法を身につけることの大切さを改めて実感した。”子どもにどう分かりやすく伝えるか”を考えながらこれからの練習に取り組んで行きたい。(山田 詩織)
今回の総まとめを通して、今までの練習で押えられていなかったポイントを知ることができ、子どもとの関わりの中での自分の癖に気付かされるなど多くの学びを得ることができた。また、自分の苦手な分野がはっきり分かったことで、資格試験までの間の練習においてどこに重きを置いて練習すれば良いのかなど見通しを立てることができ、良かったと感じている。試験までの残りの半年間、今まで以上に練習に励み、試験に合格できるよう頑張りたい。(橋本 美怜)