2020年10月5日、三菱重工業株式会社 長崎人事労政グループのカウンセラーであり、本学の学部?院の修了生でもある川口知子先生(公認心理師?臨床心理士)が大学院博士前期課程の1年生にご講義くださいました。テーマは「EAPによる産業?組織臨床-事業場内産業保健スタッフの立場から-」。
※EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)の略。働く人のメンタルヘルスケア。
今年度はコロナ下ということで、残念ながら対面でのご講義とはなりませんでしたが、川口先生が本学の修了生ということもあり、スクリーン越しに院生も積極的に質問をしており、和気あいあいな雰囲気の中、活発な議論がなされました。
受講生の感想
企業で働く心理職は、カウンセリングだけでなく働きやすい職場作りやメンタルヘルス対策など、様々な側面からニーズを見つけて支援を行っていることが分かりました。職場のいろいろな立場の人とコミュニケーションをとって情報を自ら収集する力が必要であること、積極的に働きかけながらも職場の主体性も尊重するという距離感を心がけることを学ぶことができました。M.A.
特に印象に残ったことは、管理職に相談員のことを説明する時に、診断名を別の特徴や言葉で言い換える場合があるなどです。心理師はネガティブ言葉をポジティブに言い換えることが大切だと学んできましたが、言葉だけでなく、ネガティブイメージに繋がるような事を言い換える細かい配慮やそのための知識が必要だという事が分かりました。S.M.
川口先生の話の中で、「いつでも相談できる距離感にいるということが大事」と言う言葉が心に残りました。私は、バーンアウトしてしまった仲間を何人か目の当たりにしており、これからの社会にどうにか復帰して欲しい??その気持ちを今回の受業であらためて感じました。S.U.