長崎純心大学の比較文化学科を卒業した門畑悦子さんから、ゼミ担当者の小林勝教授にお手紙がありました(2020年6月)。
門畑さんは、南島原市教育委員会生涯学習課の事業「寺子屋21」でのお手伝いについて書いてくれています。文化コミュニケーション学科を目指す高校生のみなさんにぜひ読んでいただきたいのでご紹介いたします。
南島原市で各地域の方々がスポーツから伝統文化まで様々な小中学生向けのワークショップを開く教育委員会生涯学習課の事業「寺子屋21」でのお手伝いも先日無事2年目を終了しました。私は今年も、月に2回開催されている南島原市にセミナリオがあった時代の西洋古楽を教える「セミナリオ音楽クラブ」の中で、月に一度、その西洋古楽が演奏された時代背景や、それに関わる歴史資料を紹介する時間を担当しました。メインで西洋古楽の指導をされている山本睦先生も、純心の卒業生という事で、ここも大学とのご縁を感じつつ、この場に私を引っ張ってくれた睦先生には本当に感謝しているところです。
地域の賢く可愛い女の子達と、書籍や図録を一緒に読みながら眺めながら、南島原市のキリシタン史に関わる資料を紹介したり、当時の様子を語り合ったりと、先生が以前この場の事を、「子供達と一緒に作る、小さくて豊かなゼミナールのような場」と仰って下さった言葉を大切に、相変わらず子供達と賑やかにわいわいやっておりました。何度もそれを積み重ねていくうちに、子供達の理解も深まり、資料を「見る目」も育ってきて、紙面だけじゃなくてなにか立体的な経験を…本当に優秀過ぎるお子さん達だから、ホンモノの核の部分に直に触れる機会を作った方が良いのではないか?…という気持ちがもう膨らんでどうしようもなくなりました。(メッセージは続く)
比較文化学科卒業生 門畑 悦子