地域包括支援実習の一環として「第8回長崎地域医療セミナー」が8月22?23日の両日、下記のプログラムで開催され、本学からは地域包括支援学科の学生18人と足立耕平センター長他5名の計24人が参加しました。
本セミナーは、例年この時期に五島市で開催されておりましたが、今年は新型コロナウィルス感染防止のため、午前中は長崎大学病院第4講義室で対面やオンラインによる講義を受け、午後からは本学地域連携センター等に移動してオンラインによるグループワークを行うというハイブリッド方式での開催となりました。
講師の先生方からはそれぞれのご専門の立場から、これから医療や福祉の専門分野に進む学生たちに将来の多職種連携に繋がる貴重なご示唆をいただきました。
また、グループワークでは実行委員が担当指導教員の指導を受けながら苦労を重ねて完成させた症例に対して、どのグループも利用者やその家族に対するアセスメントや具体的な支援方策等についてマイク越しに積極的に意見を述べたり、協力し合ってパソコンに書き込んだりする様子が見られました。
今回オンライン形式を取ったため十分な活動が展開されるかどうか心配されましたが、学生たちはスマホやパソコンの操作に慣れているせいか、大きなトラブルもなく、むしろグループワークではオンライン形式の特性を駆使した質の高い学びを展開したり、完成度の高いプロダクトを仕上げたりするなど、新しい学び方を模索できたという意味でも有意義なセミナーだったように思われます。
なお、講義の概要や参加学生の様子は医療?福祉連携センターFacebookに掲載しておりますのでご参照ください。
長崎地域医療セミナー プログラム
第1日 8月22日(土) |
9:00~ 9:30 挨拶ほか
9:30~10:05 講義①「離島の実際と離島に住む人々の思い」 10:10~11:00 特別講演(オンライン)「医療と福祉の多職種連携」 11:05~11:45 講義②(オンライン)「離島での総合診療は面白いぞ!!~私の経験をふまえて医学生に伝えたいこと」 11:50~12:40 講義③「超高齢化社会での長崎の在宅医療 ?その人、その家族に寄り添う?」 12:40~12:50 説明①「オンラインワークショップ」 ?14:10~15:10 オンラインワークショップ①「ワークショップの極意」 15:15~17:00 オンラインワークショップ②「症例の問題点の抽出と介入方法」 17:10~17:30 振り返り(先生方からのコメント) |
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第2日 8月23日(日) |
9:00~ 9:10 挨拶長崎純心大学 医療?福祉連携センター長 足立 耕平 9:10~ 9:50 講義④「救急医療」 ?9:55~10:35 講義⑤「急性期病院におけるソーシャルワーク」 10:40~11:20 講義(オンライン)「地域から考える医療?保健?福祉の連携」 11:20~11:30 説明②「オンラインワークショップとオンライン発表」 13:00~15:00 オンラインワークショップ③「症例の問題点の抽出と介入方法」 15:00~17:00 オンラインワークショップ④「症例発表会」 17:10~17:40 振り返り(先生方からのコメント) |
実習生の感想(一部)
講義では、私たちの普段学校で受けている内容とは異なり医学的にも福祉的にも非常に専門的であり、難しい部分もあったが他大生と一緒に受けていることで質問ができたり、様々な先生と話すことができたので、十分な理解にまでは至らなかったが、ある程度の知識を獲得することができたと感じた。
特に、講義では様々な先生からこれから専門職として活躍していくために必須であるお言葉をもらったり、在宅?退院支援などに興味がでてきたりしたことがこれからの学びや人生にいかされると思った。
ワークショップではまだまだ未熟な部分が多く悔しいこともあったが、お互いに意見を発してそれについてきちんとレスポンスをできていたので深い学びとなった。専門職として必要な視点とともに、他の専門職はどのように考えるのだろうかといったことを想像するのも大切だと感じた。
しかし、何よりもクライアントのニーズや意志を尊重することを大事にしていきたいとも思い、このワークショップでは様々な視点の学びを得ることができた。