地域包括支援学科の学生が毎年参加している「歳末たすけあい運動」について報告します。
今年度は12月9日(土)に長崎市浜町アーケードで募金活動を行いました。当日学生は、最初は戸惑いながら声を出すことにも苦労していました。しかし、この活動の意義を噛みしめながら、互いに励まし合い、街を行き交う方々に募金の声掛けができました。年末の多忙な中にも関わらず足を止めていただき、温かく募金にご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。
学生からは「歳末助け合い共同募金に参加して地域福祉の推進のために、自分に出来ることとして、声出しを頑張ろうと考えた」「共同募金に、初めて呼びかける側として参加したが、思いに思いが返ってくることがこんなにも嬉しいことなのだと初めて気づいた」「地域に暮らすすべての人の幸せを考えられる社会福祉を土台として、今後も共同募金やボランティア活動に積極的に参加していきたい」といった感想が聞かれました。
共同募金とは全国的な運動で、集められた募金は高齢者や障がいのある方の支援に大きく役立てられている重要な事業です。この活動を通して、地域福祉活動の大切さを学んでいるところです。今後も活動に参加させていただき、地域の一員として地域福祉の推進に積極的に参加していきたいと考えています。
なお、この募金運動の取り組みについて長崎県共同募金会長崎市支会より推薦いただき、「令和5年度 中央共同募金会会長表彰」を受賞いたしました。よろしければこちらもご覧ください。
担当:岡田 松永 井上 大杉
学生感想
- 最初は募金活動を行うことに気が進まなかった。理由は以前、街で募金活動を行っている様子を見た際、寄付をする人は少なく、活動を行っている人たちを避けているように見えことが印象に残っているからである。「誰も募金をしないだろう。」という偏見があったため、前向きに取り組むことができなかった。しかし、実際に活動を行うと私たちの呼びかけに耳を傾けてくれ、寄付を行ってくださる方がいることを知り、真摯に呼びかけることの大切さを学んだ。高齢の方から学生の方まで幅広い年齢の方々に寄付をしてもらい大変嬉しかった。
- 実際に街中で募金を呼びかける活動を行ったことで、私も長崎をより良くするための活動に参加できたのだと感じた。なかでも、小学生や中学生くらの児童が自ら一人で募金をする姿が印象的だった。端で見守る母親の姿が見えもしたが、自分の財布を開く児童もいた。一人が募金を行いに来たかと思えば一人また一人と増えていく様子は、地域全体でこの町を作り上げているようで感動した。
- この活動に参加したことによって、募金に協力してくれる人の優しさや温かさに触れることが出来たことが今回の一番の学びだと思う。中には、募金しながら「頑張ってね」などの声掛けをしてくださる方もおり、とても嬉しい気持ちになった。今回我々が協力して集めたお金が、福祉を必要としている方々の力になれていれば嬉しいと思う。
- 「じぶんの町を良くするしくみ」としてテーマを掲げ、授業の一環でこうして活動できたことはとても良い経験になった。共同募金のことについて学びを深め、活動に参加することで人と人との繋がりはとても大切なことだと考えさせられた。ただお金を入れるだけ、ただ募金するだけではなく、社会のためにどんなことに役立てられているのか多くの人に知ってほしい。福祉を日々学んでいる学生として、言葉にするだけではなく実際に行動に移し、活動を通して伝え生まれ育った地域や社会の福祉に貢献していきたい。
- この活動を通して最も感じることができたのは人々のぬくもりであり、地域に寄せるこれからの福祉への希望、期待である。これからもっと高齢化は進み、ますます地域は問題を抱えていくことになる。今後、地域で生きていく人々の生きがいや福祉を守り、支えていくためには地域の連携、すなわち地域包括ケアシステムを拡充する必要がある。同じ地域に住むすべての人が「困ったときはお互い様」の精神で支えあって暮らしていく必要性を私たち若者が啓発し、地域のシステムなどをよりよくするために考えていくべきだと感じた。そのために私が今できることは、福祉や地域について幅広く学ぶこと、地域の現状を積極的に知ろうとしたり、地域と人と触れ合うことだと考える。大好きな地域で私を含め、たくさんの人が暮らしていけるよう、頑張っていきたい。このような気づきや多くの学びを得られたことを含め、今回の共同募金活動を経験できたことをありがたく思う。