昨年度に引き続き、地域包括支援学科では、5月17日(水)に地域包括支援学科の科目「ソーシャルワーク演習Ⅳ」「相談援助演習Ⅳ」において、長崎市地域コミュニティ推進室の皆さんに、「長崎市における地域コミュニティ活動」というテーマでご講義をしていただきました。
講義では、地域住民を対象とする調査の実施や地域団体等の様々な住民の方々からの意見を踏まえながら、「長崎市地域まちづくり計画」が策定されている状況を教えていただきました。一人ひとりが地域に関心をもつために、長崎市の各地区では地域さるくや、地域交流の取り組みが行われていることが分かりました。
受講生は4月に川平町フィールドワークを実施し、今回の授業を通して、地域福祉の観点から自分達が主体的に取り組めることは何か、考えるきっかけになりました。
今後、学生は川平町の強みや課題、そしてプランを検討する予定です。長崎市地域コミュニティ推進室の皆さん貴重な講義をいただき、ありがとうございました。
学生の感想(一部抜粋)
- 今日の講話を聞いて、少子化?高齢化が進んでも、暮らしやすい町をつくることの重要さを学びました。現在、人口減少?少子高齢化?核家族化という様々な課題により地域では自助?共助の力の低下、そして地域のつながりが低下していることも学びました。また、地域コミュニティ連絡協議会設立により、地域住民が主体となって活動していく地域活動では、それぞれの地域の特性が表れており、自分の住んでいる地域ではどの様な活動をしているのかが気になりました(4年生)。
- 地域コミュニティ推進協議会の活動状況について、様々な地区で立ち上げから事業活動まで、住民や自治会が中心となって取り組んでいることを知り、地域全体を住民同士で底上げしながらつながり(ネットワーク)を深化していると思いました。また、講義を通して、「世代交流」「若者中心」「地域交流」「次世代リーダー育成」等のキーワードが主に挙げられていることを実感しました。こうした取り組みを行うことで、地域の力や住民同士のつながりも強化されるのではないかと期待しています(4年生)。
- 私が住んでいた地域では、以前は子どもを対象とする地域活動が頻繁に開催されていたが、今ではそのような活動は行われていない。このような活動を通して、地域の人達との交流が生まれ、顔見知りになることができていた。子どもと大人が交流できる機会が無くなっている状況を講話を聞くまで気づくことも考えることもなかった。実際に長崎市内での地域活動の取り組みを学び、若い世代の参加も必要だと感じ、情報発信の方法も工夫すると良いでのはないかと考えた(3年生)。