2018.07.27大学からのお知らせ

「純女学徒隊殉難の記録」の抄訳英語版 “A Resurrection ” を公開

冊子「A Resurrection - NAGASAKI AUGUST 9、1945」は、「純女学徒隊殉難の記録」の中からの13編の英訳、ノーベル賞作家大江健三郎氏の被爆50周年記念講演「信仰する人たちもそうでない私らも」の英訳、35年の時を経て学園長江角ヤスに届いた手紙の英訳を収録しています。
初版は2006年で、今年2018年に再版いたしました。

タイトルの “Resurrection”は「復活」という意味でよく知られていますが、もう1つの意味に「復興、再生」という意味があります。動詞は、「苦しみの中にあっても、立ち上がって歩く。」という意味で使われます。

原爆被爆後、苦しみの中から立ち上って純心女子学園を再興したシスター江角ヤス、214名の学徒隊、復興に心を寄せたすべての人々、平和の担い手となる卒業生と学生に捧げて、今年3月に再版した内容を本学ウェブサイト上で公開します。

[掲載ページ]

Publication of "A Resurrection – NAGASAKI AUGUST 9, 1945 -"


A Resurrecition

内容

1.1995(平成7)年5月21日に浦上天主堂で開催された長崎純心大学開学記念 平和を考える被爆50年大江健三郎氏講演「信仰する人たちもそうでない私らも」

2.救護所となった諫早市の長田国民学校の当時の教頭 永江又三郎氏が、被爆から35年後の1980年に純心女子学園長シスター江角ヤスに送った手紙

3.「純女学徒隊受難の記録」(1961(昭和36)年初版 純心女子学園発行)掲載の中から「学園関係者の記録及び遺族の手記(13編)

  • Toward the End of the War(あの日の前のこと:江角ヤス)
  • A Ball of Fire, A Sea of Flame(学園被爆の記録:畑中ヨシノ)
  • Night at Noon(あの時の工場:中村静香)
  • The Sun Dropped Out of the Sky(あと始末:糸永ヨシ)
  • A Chronology of Grief(病院めぐり:内野チト)
  • With Faith in Their Hearts(諫早避難所:徳永義雄)
  • A Narrow Escape(九死に一生をえて:山崎ミツエ)
  • A Hymn of Love(クリスチナ田川忠子姉:宇田マシ)
  • My Sister Tsuru(亡き父に替ってツルの伝言を綴る:姉 川口シゲ)
  • “I Will Wait for You in Heaven.”(天国で待つミドリ:母 平松ミサ)
  • “I am ready now.”(中村シノブさん:末吉三重子)
  • I Don’t Know How to Apologize(増本京子さん おわびの致しようもございません:校長 江角ヤス)
  • Good-Bye(マリ子の死:片岡多恵子)

お問い合わせ先

※冊子をご希望の方は下記までご連絡ください。

長崎純心大学 総務課
[TEL]095-846-0084(代表)